信用情報機関とは?

わたしたちが、クレジットカードやローンを申し込む時に、契約内容、支払履歴等は、信用情報として、信用情報機関に記録・管理されています。信用情報機関は、加盟する会員会社から、登録される信用情報を、管理・提供することで、消費者と会員会社の健全な信用取引を支える機関です。

 

 

クレジットやローンなどを利用する際に、会員会社は消費者の信用力を判断するため、信用情報機関の登録されている消費者の信用情報を確認します。消費者から提出された申込書・契約書に基づき、信用情報機関に当該消費者の信用情報を照会し、その照会に基づき、信用情報を提供します。信用情報を確認することで、会員会社は消費者に返済能力があるか総合的に判断して、クレジットやローンなどのサービスの提供が可能かどうか判断します。

 

ですから、過剰な貸付などを未然に防ぐことが可能になります。日本国内には、3つの信用情報機関があります。「株式会社 日本信用情報機構(JICC)」、「株式会社 シーアイシー(CIC)」、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」の3つです。

 

 

それぞれの特徴についてご紹介していきます。

 

株式会社 日本信用情報機構(JICC)の特徴

JICCは、消費者金融業者を中心に設立されました。主に、消費者金融業者が加盟していますが、他にも、一部の金融機関や携帯会社などが加盟しています。

 

消費者信用産業の健全な発展と、消費者の信用力を支える信用情報機関として、信用情報のプライバシー保護と、利用のバランスを図りつつ、多様な発展を遂げてきた機構です。平成21年8月には、全業種横断型信用情報機関である、株式会社シーシービーとの経営統合を経て、国内で唯一の全業態を網羅する、国内で最大規模の信用情報機関の基盤を確立しました。さらに、平成22年3月には、貸金業法に基づく指定信用情報機関として、内閣総理大臣から指定を受けました。

 

株式会社 シーアイシー(CIC)の特徴

CICは、クレジット会社の共同出資によって、昭和59年に設立された、割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする機関です。割賦販売法、貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定を受けている唯一の指定信用情報機関です。平成22年3月11日に、貸金業法に基づく指定信用情報機関として、内閣総理大臣より、平成22年7月20日に、割賦販売法に基づく指定信用情報機関として、経済産業大臣より指定を受けました。

 

全国銀行個人信用情報センター(KSC)の特徴

KSCは、一般社団法人全国銀行協会が設置、運営しています。主に、銀行や信用金庫などの金融機関が加盟しています。銀行系のカードローン、住宅ローン、法人融資で代表者が連帯保証人になっている場合、その情報も登録されています。

 

平成20年には、日本学生支援機構も加盟し、奨学金の情報も登録されるようになりました。奨学金は、他のローンとは異なり、3ヵ月間滞納した時点で初めて信用情報が記録されるということになりました。

 

信用情報機関のそれぞれの特徴についてご紹介してきました。信用情報機関のおかげで、消費者は経済的に守られています。

 

 

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